------  紙の鞄/WOODNOTES


それぞれの仕事や目的にあったいろいろな鞄がありますが、建築設計の仕事にはA3サイズの鞄が必需品です。打ち合わせやプレゼンテーションのスケッチはA3サイズで作成しますし、実施設計の図面はA2二つ折りで製本します。図面だけでもそこそこの重さになるので、出来れば軽い鞄があれば言うことありません。今まで使っていた無印良品のナイロン製A3バックが壊れてしまい、同じものが廃盤になっていたので、A3サイズで、軽くて、デザインがシンプルな鞄を探していました。
今回、手に入れたのが「WOODNOTES Black Label  A3 SAND BRIEF」です。

キャッチコピーには、「コンセプトは『クリエイターのためのバッグ』。デザインはもちろんのこと、機能にもこだわりあるデザイナーやアーキテクト、イラストレーターなど、様々な「創造する仕事」をする人たちの表現をサポートしていくようなバッグブランドです。」とあり、正に私の為?にあるような鞄です。
更に、商品紹介を読み進めると、「ペーパーヤーンとコットンを特殊な方法で織り上げた生地で、驚きの軽さと耐久性を実現。」と書いてあります。鞄を販売しているアルコデザインは、ハンス・ウェグナーのY-chairも扱っているので、座面のペーパーコードと同じ素材かと問い合わせてみたところ、「木の繊維をペーパーヤーン(紙繊維織物)にして織り上げているのですが、非常にきめが細かい繊維を大量の水の中で、無酸素状態で圧縮しながらねじっていくため、強度が非常に高く、汚れにくいのが特徴です。」だそうで、詳しい製法は企業秘密との事。環境に配慮する北欧のメーカーが開発したこの素材を生かして、アルコデザインがオリジナルデザインで製作してもらったそうです。

NHKの「プロフェッショナル」という番組で、鞄の中身を紹介する「プロフェッショナルの道具」のコーナーがありますが、私の鞄の中身はこんな感じです。
 

A3の図面・筆記具・三角スケール・電卓・手帳・スケッチ用手板・巻尺・コンパス・万能工具・ヘッドライト・デジカメ・携帯電話・折りたたみ傘。これだけゴチャゴチャしたものが入るので、薄っぺらな鞄では役に立ちませんが、8cmのマチ付きで収納力も抜群なので大丈夫です。これだけの物を入れると、「紙の鞄」だけあって形が決まらずだらしなくなるので、鞄の大きさに切ったスチレンボードを芯にしてみました。ただし、堅苦しくなく、紙繊維のザックリとしたルーズな雰囲気もこの鞄の大きな魅力のひとつです。デザインにはお国柄が現れますが、気取らない北欧テイストで、おおらかに色々な物を放り込めそうなところは、私が造りたいと思う建築のイメージにも通じるものがあり、とても気に入りました。
シンプルな鞄で、造り過ぎていないので、自分の使いやすいように工夫することが出来ます。暖かくなったら、付属のストラップでショルダーバッグにして自転車通勤にも使えます。自慢したいけれども、どこで手に入れたか秘密にしたいし・・・(しかし、堪らずblogに紹介してしまいました。)
お気に入りの新しい鞄で、打ち合わせが楽しみです。

>デザインにはお国柄が現れますが・・・・選んでいる時に他にも気になる鞄がありましたが、バリバリのイタリアンデザインはキマリ過ぎて、私のキャラクターに合わないのでボツ。スタイリッシュをお望みの向きには、「Cube A3 Bag」がお勧めです。