何故、今、北欧のモダンデザインが注目されているか?

何故、今、北欧のモダンデザインが注目されているか? 
上記のテーマで、800字から1200字の小論文をまとめよ。
・・・アパレルデザイン学校・ベーシックデザインの夏休みの宿題です。

建築は「流行」を嫌いますが(明らかに流行はありますが、流行では無い振りをします)、アパレル=ファッションというように、アパレルは「流行」とは切っても切れない関係にあります。
80年代、私が学生の頃は、ヤッピー、ニューヨーカースタイルが流行っていました。70年代の反戦運動やヒッピームーブメントの反動で、ネオトラディショナルの価値観が世界を支配していた時代です。
90年代に働き始めたころは、イタリアンカジュアル(イタカジ)が流行っていました。バブル景気とポストモダンの時代で、建築では、今の隈研吾からは想像し難い「M2」が建てられた時代です。Jリーグが始まり、カズがイタリアに移籍し、普通のサラリーマンでさえ高級イタリアンスーツを着こなして?いました。
その後、ラップスタイルが流行ったり、リーマンショック直前には再び、イタリアンスタイル、ボディコンがリバイバルしたり・・・色々な変遷を経て、今は、高級ブランドからユニクロ、オタクやアキバ・・・なんでもあり! の状態になっています。

その中でも、北欧デザインは、ここ何年か、息の長い流行になっています。家具では、ヤコブセン、ハンス・ウェグナー、ルイス・ポールセン、イケア。雑貨・食器の、ロールストランド、DANSK。携帯のノキア。アパレルでは、マリメッコH&Mが、世界のトップブランドと共に銀座の目抜き通りに店を構えています。

さて、北欧デザインが流行る時代背景は・・・
不景気、エネルギー危機、環境問題、自然回帰、オウチ文化(家呑み・中食)、癒し、草食系、ナチュラル志向、森ガール、山ガール、セレクトショップ、60'S、クラフトブーム・・・
列挙してみると・・・何故、今、北欧ブームなのか、頷ける気がします。