古着Box

随分春らしくなって来ました。冬物・春物の入れ替えの機会に、クローゼットを整理していたら、捨てるには忍び無いのですが、絶対に着ない服が何着かありました。

こんな時の為に、松本衣デザイン学校に「古着Box」というのがあります。

25年前の、私のステンカラーコートと、妻のトレンチコート・・・東京で働いていた頃は、毎日着ていましたが、松本に引っ越して車社会に浸かってからは、数えるほどしか袖を通していません。東京生活の時はちゃんと着こなしていた?筈なのですが・・・「衣服=生活スタイル」なのですね・・・全く似合いません。電車通勤で、Barをハシゴしていた頃が懐かしいです。
15年前の私のスーツ・・・ズボンのボタンが留まりません。
OL時代の妻のスーツ2着・・・スカートのボタンが・・・
15年前の私のジャケット・・・肩パットがバブル時代を感じさせます。


「古着Box」に出す服を整理していたら、私の母も、捨てるに捨てられない服があるので・・・との事。


赤のスーツ・・・V△L□NTI□○と言えば赤!何処に着ていくの?
黒のニットワンピース・・・タグを見てびっくり!捨てないでしょう。
黒ベルベッドのワンピース・・・布地が!確かに捨てるには忍びない。
白のチュニック丈のアンサンブル・・・私の母には合わないかも?


という事で、袋一杯の古着を「古着Box」にお預けしてきました。受け取って下さった先生が、服を見ながら使い道をお話ししてくれました。母の服は、少し形を直したりしながら、学生に着て貰えそうです。普通?の人には派手でも、アパレルデザインの学生ならではのスタイリングで着こなしそうです。妻のスーツ2着は少し手を入れて、学生の「就職活動スーツ」になりそうです。


特に、先生が、喜んでいたのが「重物」と言われる、スーツやコートです。パターンや縫製の研究の為に、格好の教材だそうで、縫い目をばらしてバラバラに分解されそうです。建築でも、建物を実測したり解体修理したりは、構造やディテールを学ぶ上でとても良い研究になりますから、きちんと作られたコートやスーツをバラバラにするのは、とても良い勉強になるのでしょう。

先生が・・・「山田さんのスーツが、袖なしのベストジャケットになったり、バラバラになっても怒らないで下さいね^_^;」
今まで十分活躍しましたし、しばらくはタンスの肥やしでしたから、役にたつなら如何様にでもして下さい。我が家の女性陣も、タンスの肥やしが、再び活用して貰えそうで喜んでいました。