------------  キャラブキ


先日、いつものスーパーマーケットで蕗を売っていました。「長野市・七二会中学(なにあいちゅがく)の生徒さんが採ってきた山の蕗です!」トトロの雨傘の様な畑で栽培される大きな蕗ではなく、長さ40cm程で鉛筆ほどの太さの里山に自生する野蕗で、この蕗を見たらキャラブキを食べたくなって思わず手に取りました。


キャラブキは「母の味」と決まっているのですが・・・・私の母のキャラブキは皮を剥かずに煮しめた堅いキャラブキで、噛みしめるほどに味のでるキャラブキも良いのですが、今回は、柔らかい上品なキャラブキをつくろうと思い調べてみました。

参考にしたのは、「覚えておきたい母の味・栗原はるみ、菊間博子著」です。栗原はるみさんは、数ある料理家のなかでも、食べておいしい・読んで楽しい料理家のひとりですが、彼女の今の仕事があるのは、母親の菊間博子さんの三度の食事のお陰です。「食育」などというオカシナ言葉がある以前から、子供は食に育てられ、親から子に受け継がれたきちんとした食事が、きちんとした生活に欠かせないのは当たり前です。


下茹でした蕗の皮をむいて、しょうゆ・酒・少々のだしで強火で煮ます。20分ほど煮たら火からおろしてなじませ、また火にかけます。これを何回かくり返し、最後に、水あめで照りと甘味を加えて30分程煮つめます。翌日、再び火を通して味を整えて出来上がり。


出来上がりはこちら・・・。とてもおいしく出来ました。


追記:今回使った水あめは、もちろん「新ばし飴」の水あめです。砂糖を使わず米だけで作った飴で、とてもやさしい甘みです。