長野県北部地震被災建物応急危険度判定

昨日は松本市景観評価会に出席予定でしたが、長野県から長野県北部地震被災建物応急危険度判定の派遣要請を受け、松本市からはそちらを優先して下さいとの事で、急遽、小川村に出向きました。
白馬村では全壊の建物が20棟以上の大きな被害がありましたが、小川村に向かう途中の車中から眺める限りではあまり大きな被害は無さそうです。
小川村役場に集合して、長野県の担当者2名と民間ボランティア4名で、各班2名の3班構成で、其々約5件の建物を担当。
村のボランティアの方の案内で各建物を廻りましたが、平地部の建物は、屋根瓦が落下したり、外壁仕上げが剥落したり、亀裂が入ったりの被害でした。

最後に、山間部の古民家を調査しましたが、この建物は山間地特有の甚大な被害を受けていました。


急峻な傾斜地の尾根筋に建つこの建物では、地震により周辺の地面が軽微な地滑りを起こし、地盤沈下して基礎が沈み込み、建物の両端の土台が基礎から外れている状態でした。昨日は雨が降り、今後地滑りの進行次第では、更に危険な状況が想定されました。役場で被害状況の報告をして、今後役場では、避難勧告や避難所への誘導の検討に入る・・・との事でした。重大な被害に進展しない事を祈ります。

折しも、国会が解散し衆議院選挙を控えた時期で、首相や野党党首が白馬村に災害状況視察に来たりする様子が報道されています。
それはそれで大切ですが、災害対応が選挙運動に利用される事なく適切な災害対応がなされます様に・・・。