3.11から2年の嬉しい知らせ


3.11から2年が経ちました。そして今日、2年前の春休みに私の事務所でアルバイトをしていたS太君からメールが来ました。「某大手設計事務所の都市企画部に就職が決まりました!」
2年前の春休みにアルバイトをしていた時「私の実家は大船渡の海沿いです。」と聞かされました。家族の安否が解からぬままアルバイトを続け、ご家族全員無事を確認出来たのは、3.11から5日後でした。それから1週間ほど経って、彼は家族に会いに避難所に向かい、出掛けに「僕は、都市計画や都市デザインに関わる仕事をしたいと思います。」と話しました。郷里が被災したS太君が都市計画や都市デザインを身に付けたいと思った理由はすぐに察しが付きました。選別代りに何冊かの都市関係の本を、バスの道中で読むように手渡しました。その後、信州大学を卒業した彼は、都内の都市デザインを学ぶ大学院研究室に進みました。そして、奇しくも3.11の今日、嬉しい就職内定の連絡でした。
まだ、復興には程遠い東北。S太君が、これから郷里の為に、東北の為にしなければ成らない事は沢山あります。頑張れ!!!