長野県建築文化賞

3月4日付けで、主催者:長野県建築士会より受賞者に発表があり、第10回長野県建築文化賞で、私共の設計した、「緑のオフィス」が一般部門・優秀賞、「本蔵の家」が住宅部門・奨励賞と、ダブルで受賞しました。

建築のコンテストに応募して、いつも感じるのが、建物所有者=クライアントの思いです。
絵画や彫刻の場合、コンテストに応募する作家本人が、応募者であり作品の所有者です。しかし、建築の場合、我々は設計者として応募しますが、審査対象となる建築の所有者はクライアントです。我々は、コンテストに応募する機会は何度もありますし、結果に関しても「コンテストは水もの」と割り切る事が出来ますが、クライアントにとっては、自分達が毎日暮らす建築に、ある評価が下されてしまうのですから、その思いを考えると複雑です。今回は、応募した2件とも受賞する事が出来て、ホッとしています。
早速、クライアントに、お礼とご報告をしました。
オフィスのクライアントからは・・・優秀賞おめでとう。だけど、最優秀賞では無かったんだね・・・、チョッピリ残念そうで茶目っけのあるコメントから、クライアント自らが自分の建築に誇りを持って下さっている事を嬉しく感じました。
奨励賞を受賞した家は、ちょうど一年検査の時期で、お宅にお伺いしました。・・・奨励賞って、頑張って!って賞でしょう。この家で、十分満足しているから、これ以上頑張らなくても良いのだけど・・・。
喜びのコメントも、一筋縄では終わらない、私のクライアントでした。