先生って・・・

今日は、信州大学で講義をしました。信州大学にキャリアサポートセンターという機構があり、そこで「現代職業概論」と称して、社会で活躍している職業人が、職業についての講義を行うシリーズ講座の一コマでした。
理系の学生の一年生を主な対象とした講義で、60人余りの学生を前に「プロフェッションについて」というテーマで、専門的な知識や能力を、市民や社会からの要請や期待に応えて、社会の幸福のために働く・・・プロフェッションについて、自分の経験や、私の仕事のデザインプロセスをスライドで紹介したりしながら講義しました。

皆さん、居眠りもせず最後まで聞いていただいて、講義をする私も張り合いがありました。この学生達の中から、将来、ものつくりやクリエーターとして、先端技術を活かして社会に貢献する人材が生まれたら嬉しいことです。

ところで・・・学生に講義をしながら、「こうすべきである。」「こんなことが大切だ。」と話をするのですが・・・全ては自分に跳ね返ってきます。自分で話している内容は、「ところで、偉そうに話しているアンタはどうなのさ?」という内容ばかりです。
先生・教師とは、自分の事は棚に上げて話すか、あるいは、真の人格者で無ければ務まらない仕事だと実感しました。
私など至らぬところだらけですから、とりあえず自分の事は棚に上げて話したのですが・・・今日の講義の内容を一番身にしみて感じたのは、実は講義をしている自分自身だったのかも知れません。先生って・・・なかなか自虐的な行為です。
たまに教えるのでしたら、自分自身を振り返りチェックする機会になるのですが、これを日々職業として取り組んでいる先生って、大変な仕事だと実感しました。