山ガール

週末、先々週から実家の山小屋で暮らしていた、カミさんと子供たちを迎えに、常念小屋に行って来ました。山は最盛期で、大勢の人たちで賑わい、子供達も、ちゃんとお手伝いしていました。
しかし、昨年までの山の雰囲気となんとなく違います。理由は・・・山ガール!
色々なメディアで、レギンスにショートパンツや巻スカートなどのファッショナブルなウェアに身を包んだ「山ガール」が紹介されています。メディアの世界の中の話かと思っていましたが・・・。昨年までは、中高年の登山ブームで、会う登山者は、50代60代の方ばかりで、20代30代の登山者に会う事は稀だった常念岳にも、今年は沢山いました・・・山ガール!
山ガールは、テント泊を好みます。夏山最盛期の週末に、一畳2人の人口密度になる山小屋では、なかなか自分のペースでのんびりする事は出来ませんから、山に「癒し」を求めて「マイペース」で行動したい彼女たちは、出来ればテント泊したい。そのおかげで、常念乗越のテント場は満杯。昨年の最盛期は一日平均25張だったテント場に、今年は一日平均60張・・・昨年の倍以上のテントで賑やかです。

そこで必要なのが、「アッシー君」ならぬ「荷担ぎ男子」。「山ガール」に誘われて?沢山の若い男性がテントを担いで同行?していました。「お立ち台ギャル」に「アッシー君」がお伴していた20年前の夜の六本木と同じ図式です。しかし、夜の六本木と夏の北アルプス・・・図式は一緒ですが、少し違うのは、山は常に命の危険と隣合わせの点。
落石の危険個所のガレ沢の中で、山を背にして休憩している人がいたり、狭い崖道で谷側に避けて道を譲ったり・・・たまたま何もなかったから大丈夫だった、なんて光景も目にしました。お洒落なウェアーに身を包んで、友達同士で山に登るのも楽しいですが・・・、安全に楽しむ為には、ウェアや装備だけでなく、体力は勿論・・・それ以上に、色々な知識や経験や技術が必要なのを・・・お忘れなく。
ただの「荷担ぎ男子」か?頼りになる人か?・・・男子の品定めに山は格好のフィールド・・・がんばれ「荷担ぎ男子」。