閉口しました・・・

昨日は、松本市総合計画策定市民会議・建設・水道部会に出席しました。
中心市街地の活性化や交通・道路の計画についての議論でした。

中心市街地の活性化に絡んで、松本市から、これからの公共交通のあり方が諮問され、高齢者や、まちなか居住の問題と絡めて、公共交通の整備を充実させるべきである・・・という意見が多く出されました。
議論の終盤、諮問に対する提言をまとめる段階になって、部会長が突然、「LRT(ちんちん電車)を整備すべきである」と発言し、その主旨で提言をまとめようとしました。
ちょっと待って下さい!!!・・・会議は「LRTをつくるべきである」とは集約していませんよ。
すかさず、LRTの整備には反対で、それだけの予算があれば、バスを何百台も整備することができる。太いツリーの公共交通をつくるよりも、より多くの拠点を整備し、きめ細かなネットワークを拡充した公共交通のあり方を探るべきである・・・と、私の意見を述べました。

その他にも、LRTの導入検討に賛成の意見がでた一方で、LRTを特化して扱うのは疑問であるとの意見も出され、客観的にみると、提言の中でLRTの導入に言及するのは拙速に感じましたが、再度、部会長がまとめた提言は・・・「LRT(ちんちん電車)を整備する方向で検討すべきである」・・・???
随分と譲歩しながら「公共交通における其々の交通体系のネットワークの重要性も、提言に盛り込んで頂きたい・・・」と発言し、他の委員からもパークアンドライドなどの公共交通のネットワークに関する同様な意見が述べられましたが、取り上げて頂けませんでした。

公共交通にネットワークの概念が無ければ、LRTを導入しても全く無意味です。目的は「公共交通網のネットワーク整備」そのひとつの手段がLRTです。ブラジル・クリチバ市のバスシステムの様にLRT以外でも、公共交通網をつくる事は可能です。中心市街地に色々な核を持つ歴史ある城下町の松本市には、面的公共交通網の整備に適した小回りの効くバスの方が有効では無いかと思います。LRTの成功事例としてあげられる富山市ですが・・・富山は富山、松本は松本、都市の構造も歴史も違います。LRTありきで公共交通を考えるべきではありません!

しかし、部会長の頭の中は、LRT一色のご様子です。・・・他に聞く耳を持ちません。何の為に会議をしていたのでしょう。
会議やその会議での提言が、委員長の考えに寄る事は仕方ない面もあります。
しかし、昨日の会議での部会長の強引さには・・・閉口しました・・・

会議の議事録は、松本市のホームページで御覧下さい。