仕事がら・・・

昨日、一昨日と二日続けて、2件の住宅の引き渡しでした。いずれのお施主さんも、住宅の完成をとても喜んで、これからの暮らしを、楽しみにしていらっしゃる様子を、嬉しく感じました。

住宅の引き渡しは、まず、建築確認申請の完了検査済証をお渡しし、各保証書や工事の記録写真などに続いて、建物の鍵をお渡しします。その後、各設備機器の扱い方などの、取り扱い説明を行います。電気・ガス・水道、浴室、キッチン、トイレ等、説明する業者さんは、6・7社に及び、入れ替わり立ち替わりでの3時間程度の説明を、どのお施主さんもメモを取りながら、熱心に聞いていらっしゃいます。


たまたま今回、二日続けてのお引き渡しで、面白いことに気付きました。
「仕事がら」と言いますが、しゃべり口調・仕草など、各業種に特有の特徴があり、各個人の性格や個性もさることながら、職業・仕事がつくる性格を感じました。


工務店の社長や専務・・・場を持たす事が大切?・・必ず、おきまりの「おやじギャグ」を交えてお話されます。
工務店の現場監督・・・「え〜一応」が口癖?・・いろいろと苦労なさっています。
電気工事の方・・・せっかちな方が多い様です。話も手短です・・電気はスイッチを入れるとすぐつくから?

なかでも、一番特徴があったのは、システムキッチンのメーカーの方です。
まず、話し方が穏やかです。「〜でございます。」「優しく扱って下さい。」
機器の操作も、丁寧に両手で、あるいは、片手で扱う時でも、もう一方の手を添えて・・。
しかし、表向きの丁寧さとは裏腹に・・・かたくなにマイペース!!!
途中で何か質問しても「それは後ほどご説明いたしますので、とりあえずこちらからご説明させて頂いて・・・」
もし、奥様のペースにはまったら、数多い説明を短い時間で説明することは不可能でしょう。
一昨日はヤマハ、昨日はクリナップと、別のメーカーの方でしたが、同じ人かと間違えそうな程、態度・物腰・話し方がよく似ていました。普段から、奥様方に接する機会が多い・・・まさに、「仕事がら」といった雰囲気でした。


他の職業の方の特徴は客観視出来ますが・・・さて、我々、建築家は「仕事がら」どんな特徴が?
あまり、深く観察しないでください(笑)