-----植木の季節

これから、梅雨入りまでが、庭木を植えるのに、最も適した季節です。昨年秋から、今年の春に竣工した建物も、これから庭木や生垣を植えて、庭を整えます。先日、昨年秋に竣工した「二つの庭」のお施主さんと、庭に植える木を選びました。

松本で木を選ぶといえば「安藤苗園」

長野県一の大きな苗園です。ここ波田の畑の他にも何箇所も畑を持ち、昔は満州にも苗の畑を持っていたとか・・・お宅も、とても大きなお屋敷です。

最初にシンボルツリーを選びます・・・といっても、植木屋さんの深山園さんが、前もって、手をつけてくれてありました。この時期は、良い木があっても、すぐに出てしまいますから、これは・・・と思った木は、あらかじめ押さえておかなければ、すぐに他の植木屋さんに持っていかれてしまいます。

今回、押さえてくれてあったのは、高さ約6mの一本立ちのヤマボウシです。ヤマボウシ里山に自生する雑木で、剪定などの手がかからず、枝張りが大きく気持ちの良い木陰をつくるので、住宅のシンボルツリーの一番人気です。市場にでる殆どは株立ちですが、今回は一本立ちです。しかも、この木のように、枝張りが八方に綺麗に伸びている木は珍しく、迷わず即決。

次は、風呂の目隠しの常緑樹、アラカシ。こちらは株立ちで、幅のある木を選びました。

生垣は、玄関脇がツゲ、新芽の淡い緑色が綺麗です。庭の目隠しは、丈夫なレッドロビン、新芽の鮮やかな赤色は好き嫌いがありますが、病気や虫に強く、成長も早いので、目隠しの生垣に多様されます。
 

独立して事務所を構えたばかりの頃は、庭はチンプンカンプンでしたが、何軒もの家を設計して庭をいじるうちに、樹木の事も少しは分かるようになってきました。

苗を決めた後は、庭のどこに木を植えるか打ち合わせました。その後、お施主さんにお茶に呼ばれたのですが、植木屋さんは、「これから午前中の間にもう一軒お伺いしないと」・・・・この時期の植木屋さんは大忙しです。