---------------  年金&所得税徴収のハテナ?


私は、社会人になってから、設計事務所のスタッフ時代は、個人事業のサラリーマン・株式会社のサラリーマン、独立して設計事務所を主宰して、個人事業主そして現在は会社の代表です。

個人事業のサラリーマン時代は、個人で国民年金を支払い、株式会社のサラリーマン時代は、厚生年金を会社の給与から天引きされ、個人事業主では再び国民年金を自分で納め、そして、会社の代表になってからは、厚生年金を役員報酬から天引きされています。

所得税に関しては、サラリーマン時代は給与からの天引きで、個人事業主時代は確定申告、組織を会社にした現在では所得税は給与からの天引きされています。

色々な立場を経験して、日本の給与・税・年金・体系について感じていることは・・・・・・何故年金や税金が給料から天引きされなければならないか?何故年金や税金の徴収手続きを会社が行わなければならないか?・・・という素朴な疑問です。
私の会社の被雇用者が、脱税しようが年金未払いだろうが、私の会社には全く関係の無い話で個人の問題です。会社が国の代わりに年金の取立てをしたり、源泉徴収で税金を取り立てる必然性は全くありません。

個人が納めるべき税や年金を、会社が給与から天引きして納めていることに、年金問題や税金問題の一端があるように感じます。
個人の税金や年金は、個人と国が一対一で管理すべきで、それを会社が国に代わって徴収するのはおかしなシステムです。年金に関しても、国民年金のように個人が国に直接年金を納めて、自分が確かに社会保険庁に支払った額をきちんと把握していれば、今起きているような、年金のゴタゴタの大部分は回避されていたことでしょう。厚生年金の様に会社の給与から天引きされるのでは、自分が税や年金を納めたという実感はありませんから、支払い側にも支払った意識が希薄だったのは無理がありません。真剣に年金の事をを考えるのは、自分が年金の受給者になってからですが、その時始めて年金にたいして関心を持っても遅すぎます。


国会でも年金問題が議論され、参議院選の最大の争点になっていますが・・・・・。
終身雇用制が崩れ、様々な形態の雇用体系がある中では、国民の義務としての税や年金は、確定申告や国民年金に一本化し、個人に責任のある考え方で個人が直接管理するような社会システムにする必要があるのだと感じます。今までの税徴収(源泉徴収)や年金徴収(厚生年金)は、終身雇用のサラリーマン制度を念頭に置いたシステムでしたが、現在のフリーターや自営業・自由業が多くなった社会のあり方との歪を考えるべきでしょう。

明日も、スタッフの厚生年金の事務手続きで社会保険事務所に行きますが・・・・・釈然としません。