------------------  建前


緑も爽やかな5月吉日、「ファームハウス」が上棟を迎えました。
まだ雪をまとった北アルプスを背景にクレーンがビームを上げ、遠くからでも建前をしているのがわかります。建坪60坪の二世帯住宅ですが、この辺りの建物は、どのお宅も大きく、拡がる田園風景の中ではこの建物も特別大きくは感じません。
市街地と違って、土地費用を建物建設費用にまわして、恵まれた風景の中に、ゆったりとした家を造れるのは羨ましい限りです。









夕方、クレーンがいなくなり、建物の全容を見ることが出来ました。遠くから眺めると、建物の大きさを感じませんが、近くで見ると、やはり大きな住宅です。農家の作業庭につながる下屋の軒が伸び伸びと広がります。建物の高さを押えたので、水平の広がりを感じ、図面や模型のイメージ通りです。
この地域は1平方メートルあたり1mの積雪、しかも単位重量は湿雪の単位荷重300kgです。松本市の70cm・単位荷重200kgの建物と比べると、倍の積雪荷重がかかるので、大きな梁や垂木が必要で、普段見慣れた建物の印象とは大分違い、見るからに頑丈そうです。
これから完成まで半年、骨組みから感じる、伸びやかな佇まいを大切に造っていきたいと思います。