--------  目利き


骨董の世界で「目利きになりたければ、本物・良い物だけに触れなさい。ダメな物を見ると、見る目が衰えてしまう。本物だけを見ていれば、本物とダメな物の区別はすぐにつく。」といわれるそうです。
建築の世界では「いい建築をつくりたかったら、良い建築に触れなさい。」といいます。
料理の世界でも「いい料理人になりたければ、美味しいものを食べなさい。」というそうです。
どんな世界でも、良い物に触れていると、それが当たり前になり、自分のスタンダードが高くなっていくということでしょう。
今日は、ホテルの内装の、絨毯・クロス・家具etcを、お施主さんに説明しながら選びました。

何種類かのランクの物を下調べしておいて、お施主さんにお見せしたのですが、しばらく見ているうちにお施主さんの目がだんだん肥えてきて、結局は、全てが最高ランクの選択になりました。やはり良い物を見てしまうと、ランク下の物には戻れなくなってしまうようです。ソファのすわり心地やベットマットのあたりの良さも、それがスタンダードになってしまうと、選択の余地が無くなってしまいます。「目の毒」ばかりお見せして、良い物をばかり選んだので、工務店さんにはすこし「気の毒」でした・・・。