------------------  長野県建築文化賞・講評


先日、優秀賞を受賞した「第8回長野県建築文化賞」の審査講評が長野県建築士会のホームページに発表になりました。第一線で活躍している建築家から、自分の設計した建築の講評を頂けるのは、自分の仕事の方向性を考える上で大きな示唆になります。

「屋根の連なる家」は、元倉真琴さんが講評して下さいましたが、環境や施主のライフスタイルや寒冷地の気候に対して素直に考えた建築を、「環境の読みとり、住み手のライフスタイルへの応答、厳しい気候風土への対処、全て良く知り尽くした適切な対応に感心してしまった。」と評価して下さいました。それに続いて、「ここに留まらずさらなる独自性を開拓して欲しい。」と励ましの言葉を頂きました。
素直に・綺麗に・センスよくつくる建築=「当たり前である事」を超えた「独自性」。
元倉さんがが言う「独自性」とは、奇抜な事ではなく、「当たり前」の延長上にある「何か」でしょう。
私はそれを漠然と「建築としての強さをもつ事」と考え、これを目指してはいますが、日々葛藤しています。