------------  お店屋さんごっこ


子供達が、小学校低学年の国語の授業で「お店屋さんごっこ」をしています。それぞれが好きなお店屋さん(物販店)になって会話の勉強をしているそうで、私が小学校の時にもこんな授業がありました。

当時は、八百屋さん・魚屋さん・肉屋さん・お菓子屋さん・パン屋さん・酒屋さん・本屋さん・文房具屋さん・洋服屋さん・靴屋さん・自転車屋さん・くすり屋さん・おもちゃ屋さん・花屋さん・瀬戸物屋さん・ハンコ屋さん・宝石屋さん・めがね屋さん・コーヒー屋さん・・・・。私は市街地の小学校に通っていましたから、自分達の家業をあげるだけで商店街が出来ました。当時の友人の名前は忘れても、屋号や○○屋さんは思い出すことが出来ます。

さて、現在の小学校では、子供達はどんな「お店屋さん」になるのでしょう?
今も残っていたのは・・・本屋さん・文房具屋さん・くすり屋さん・花屋さん、宝石屋さんで、30年前に最も一般的だった、八百屋さん・魚屋さん・肉屋さんの御三家がありませんでした。これらに変わり現在の「お店屋さんごっこ」には、コンビニ・ペットショップ・ゲーム屋さん、が加わっているそうで、中でも一番人気がペットショップとは想像出来ませんでした。

食料品のスーパーが出来て、量販店が出来て、30年前とは「お店屋さん」も随分変わりました。昔は、子供達が買い物籠を抱えて、「ごめ〜ん、く〜ださ〜い♪・・・○○と○○ください!」とお使いをする姿をどこでも見けましたが、今では「サザエさん」で見るだけです。「お店屋さんごっこ」も中心市街地空洞化で、コンビニやスーパーでは買い物の会話もありませんから、近い将来には「お店屋さんごっこ」の授業も成り立たなくなるのかもしれません。