------------------  地盤調査


近頃、耐震に関心が高くなっていますが、建物の構造は、なんと言っても基礎が大切です。上部構造をどんなに丈夫に造っても、軟弱な地盤の上に建物が建っていたのでは意味がありません。
私の事務所で設計をする際には、お施主さんに地盤調査を実施して頂き、その資料を基に基礎の設計を進めます。本格的なボーリング調査では30万円以上の費用がかかるため、一般的な木造住宅では簡単で信頼性のある「スウェーデン式サウンディング試験」をお願いしています。

先端がドリル状になった鉄の棒に重りを乗せて、地面にねじ込んでいきます。重りを乗せて自然に鉄棒が地面に入るようなら、地耐力は2t以下で、建物の支持地盤には適していません。鉄棒を回転させてどのくらい回転させると、どのくらい鉄棒が地面に入るかで、地盤の強度や土質を推測します。

 全自動マシン      手動
現在では、全自動のスウェーデン式サウンディング試験マシンもあるようですが・・・(Obinさん・安曇野建築日誌より写真を拝借しました。)
今回は、ベテランの調査員の方が、昔ながらの方法で、手動で鉄棒を回転させて調査しました。ベテランの方が鉄棒から感じる感触や、鉄棒が石に当たった時のガリガリという音も大切な情報です。鉄棒をまわしながら「おっ!当たった当たった!」といって磐石な地盤を確かめていました。
(信頼できる地盤調査会社でしたら、マシンも手動も、結果はどちらも同じですので、ご安心ください。)