------------------  雪山


10日程、blogを更新していませんでしたが・・・・。電話も通じない雪山にいました。
何を隠そう私の生家は北アルプスで山小屋を営んでおりまして、毎年恒例の小屋明けに行ってきました。
入山のヘリから見る常念岳はこんな感じで、一の沢に向かって例年になく大きな雪庇がはり出しています。

今年の冬は、北信濃中越で記録的な豪雪でしたが、北アルプスも物凄い量の雪で、小屋の2階の屋根まで積もった雪の中から、山小屋の玄関を掘り出してきました。
 
・小屋明け前    ・小屋明け後

小屋から見える槍ヶ岳はこんな感じ、まだまだ冬景色。



下山してきた一の沢雪渓には、前日27日の朝降った新雪の雪崩跡(ひぇー)。この季節、全層雪崩の心配は少ないですが、降雪後・数日間は表層雪崩を十分に警戒して下さい。

今年の連休・春山は、まだまだ十分に雪山の雰囲気を満喫できます。


P.S.
昨日・今日は、設計のご相談にいらした方や、お施主さんとの打ち合わせでしたが、雪焼けで真っ黒でサングラスで目の廻りだけ白い「狸の様な顔」を見て皆さん不思議そうでした。

P.S.
午後17:00のニュースによると、針ノ木岳で雪崩により3人死亡・1人軽傷とのこと。恐らく↑の雪崩と同じ27日午前中の雪が、今日の気温上昇により雪崩たものではないでしょうか。今年の春山は異常ですから、十分に気をつけて下さい。

P.S.
5月2日、北アルプス南部地区遭対協より、常念岳一の沢ルートの入山自粛が要請されました。