------------------  有名・気軽さ・裾野


株は門外漢ですが、ホリエモンの考えたことは、こういうことでしょうか?
有名になって、敷居を低くして、多くの人に気軽に株を買ってもらう。「気軽なイメージ+人気」が株価に反映されるはずである。
ホリエモン衆議院選出馬・TV番組出演などで有名になることで、ライブドアの認知度を高くし、ライブドアという企業や株式投資を身近に感じる様に演出しました。同時に、株の分割により、一株あたりの株の価格を安くして、気軽に投資できる様にしました。
この部分だけを捉えれば、ホリエモンは、株式市場を大衆に開放した庶民の味方です。そして先日までは、ライブドア関連の株価はホリエモンの思惑通りに推移しました。

「個人・個性の時代」の資産運用として「株式投資」をグローバルで先端的な資産運用とイメージづけ、刹那的・短絡的な現代の様相を射抜いて「情報・認知度・気軽さ(値ごろ感)」に狙いを定めたホリエモンの仕掛けは大当たりし、「人気」に後押しされて株価もぐんぐん上がりました。株式投資をする人の裾野を広げることは、より有名で認知しやすく、気軽に投資できる株を優位にする事に拍車をかけました。
「所詮、ニワカ投資家たちは、会社の業績や資産内容から株価を判断できないでしょうから、有名で気軽な株が注目されるはずです。」これをそのまま実践しました。

しかし、会社のコンセプト・実績・評価・組織などの内容に裏づけされた株価のポテンシャルが、簡単に上がるはずはありません。ポテンシャルの充実を伴わず人気のみが先行して高騰していく株価に対して、粉飾決算でつじつまを合わせたのでは、という疑惑が浮かび上がりました。また、人気取り自体も不適切な情報操作の上に成り立っていたのでは、という疑惑もあります。情報を操作し利用していたはずが、情報に縛られ情報の自転車操業に陥って自爆したかに見えます。