----------------  陰陽師


今日は、設計した住宅の地鎮祭でした。友引の祭日とあって神主さんも忙しいとの事。
午後3:30からで、寒風ふきすさぶ中での地鎮祭です。
お施主さんのご両親とご挨拶しているうちに、少し遅れて神主さんがいらっしゃいました。
神主さんといえば、お公家顔のおっとりした方が多いのですが…・・。
ひげ面で浅黒い顔の神主さんが
「遅れてすみません。今日は寒いからテキパキと終わらせましょう」
と挨拶もそこそこに地鎮祭が始まりました。

「かしこみかしこみ」とおなじみのフレーズで始まったのですが…・そのうちに
天地人・喝!」ときました。(なんだか、いつもと違います。)


キリグササンマイでは、細かく切った色紙を撒き散らしながら
ウンマカマカマカ!ウンマカマカマカ!
(この方もしや陰陽師ではないでしょうか)
もうお施主さんの子供たちは笑いをこらえられず神主さんに釘付け。
ウンマカマカマカ!ウンマカマカマカ!
私も、笑いをこらえるのに必死でした。


次は玉串奉てん。
「ハイ!皆さんならんで!」とつぎつぎに玉串を渡し、
「ハイ!ここにおいて、ハイ!おじぎを2回、ハイ!拍手を2回、ハイ!おじぎを1回」
「皆さんよく出来ました。」
「ハイ!つぎはお払いをしますよ。」
ウンマカマカマカ!ウンマカマカマカ!

あっけにとられている皆の肩をお払いの棒で2回ずつ叩いてまわります。
(もう、間違いありません。陰陽師です!

「ハイ!みなさんお疲れ様でした。献酒を頂いて…・。」
「それでは、皆さんお元気でよいお年をお迎えください。」

あっ!というまにやってきて、テキパキ地鎮祭をして、風のようにお帰りになりました。


でも、寒い日の地鎮祭には、テキパキとして良い神主さんでした。
なんだか楽しい地鎮祭でした。きっと、楽しい家になりそうです。