------------------  お弁当


名古屋万博の報道を見ていて、ダイアリーに書こうと思っていたのですが、小泉首相に先を越されました。
万博の報道の中に「食中毒が心配だから、万博会場内への飲食品の持ち込みは禁止した。会場入り口では、それを知らずに自分で作ったお弁当を捨てる人の姿が多く見られた。」とありました。
憤りをもってこの報道を見た方が多かったと思います。私だったら、万博の会場を後にして、どこか緑の多いところでお弁当を食べたでしょう。
我々世代は、「お百姓さんが丹精込めて作ったお米を無駄にしてはいけませんよ。残さず食べなさい。」と言われて育てられました。3人の子の親になり、子供のお皿に残ったご飯を食べているうちに、お腹が出てきてお父さん体型になってしまいました。
名古屋万博は「環境共生」が理念だそうです。その会場入り口で、お母さんの作ったお弁当が捨てられているなんて考えられません。究極のスローフード「おにぎり」を捨てさせて(しかも子供の目の前で)、会場内のファーストフードを食べさせて、何が「環境共生」でしょうか。会場内の緑の芝生でおにぎりを頬張る姿が本来のあり方でしょう。


新聞に会場内のカレー屋さんの談話が「せっかく、売り上げが伸びてきたのに、この先が心配だ。」かつて、大綱秀吉さんは自分の虚栄を示すために、金のシャチホコ名古屋城に掲げました。カレー屋さんが、お弁当との共生を考えず商売をするのだとしたら、「環境共生」の万博とは名ばかりで、金のシャチホコ文化の悪い面を受け継いでいるように思えます。