------------------  おっこと(乙事)の2軒の住宅


先週の土曜日に富士見町乙事で2件の住宅を見てきました。(ところで「おっこと」という地名はどういう由来なんでしょうか。)

はじめの一軒は、私の友人夫婦の家でした。山小屋のアルバイトで知り合って卒業と同時に結婚した二人です。バイタリティーのある二人で、600坪の敷地に住宅と広大な畑と2年分の薪ストーブの薪をストックできる20坪のビニール屋根の薪置き場。子供は今度中学2年を筆頭に3人姉弟の家族です。まさに、田舎暮らしが似合う家族です。
設計は吉田桂二さん(芸大の大先輩で木造住宅を得意とする建築家。http://www.rengou-sekkei.co.jp/実は、この住宅の奥さんの父親です。)予算は限られていますが、民家スタイルの木造で、大きなひとつ屋根にすべての場所がつながる、おおらかな家でした。家の中心のリビングに薪ストーブが座り、子供部屋には、梁からブランコがぶら下がっていました。薪ストーブで焼いたピザをお昼ごはんにご馳走になりました。

2軒目は、偶然そこから歩いて5分ほどのところに建った、植本俊介さんhttp://user.parknet.co.jp/uemoto/の設計した住宅でした。植本さんとは、修業時代、100ヶ月間机を並べて仕事した元同僚です。こちらは、林の木立の中にたたずむ、敷地のレベル差を生かしたスキップフロアーの家。OMソーラーを組み込んでいます。木立にオーバーラップするかのような柱のリズムと、随所に空けらたハイサイドライトの効果で林の中にいるような感覚を覚える心地よい住宅でした。「100ヶ月間机を並べる」というのは恐ろしいもので、設計コンセプトから、ディテールの工夫まで手に取るようにわかり、共感するものが多くありました。
こちらのお施主さんは、都会育ちで田舎暮らしは初めてとの事。期待と不安で胸の中がいっぱいのご様子、まるでこれから学校に上がる子供の様にお話されていました。早く新しい生活に慣れて自然の中での生活を満喫してください。