緑のオフィス・・・4年経過

竣工して4年経った「緑のオフィス」に相談で呼ばれ、西日を受ける2階のテラスに、オーニングを付ける事になりました。
いつもながら庭の緑がとても良く手入れされて心地良く、緑あってこその「緑のオフィス」です。帰りがけには、板張り外壁の様子をひと廻り観察しました。4年間風雨や日光にさらされていたので、随分経年変化が進んでいます。


 
先ずは、庇が無く西日を受けるテラスの壁・・・雨の汚れも付いて陽に照らされて随分と黒く色づいています。
玄関廻り・・・樹木影で強い直射日光を受けない玄関廻りの1階は、最初のオイル塗装グレーの色は抜けましたが、庇下なので汚れは目に付きません。2階の腰壁も庇下で汚れは目立ちませんが、南面して太陽の直射を受ける為、着色オイル塗装は見事に脱色して木地の色になっています。


 
レストランのエントランス廻りも庇下。午後3時以降に直射日光があたるでしょうか・・・若干色抜け。木製ルーバーはルーバーの小口は脱色、側面はしっかりと色が残っていました。

竣工時は全く同じこげ茶色にオイル塗装してあった木材ですが、条件の違いでこんなにも表情が変わるのですね。しかし、緑に囲まれた中にあり、木の自然素材なので、汚れや脱色の経年変化があってもそれなりに馴染んでいました。これが、自然素材の良いところです。工業製品が汚れた場合は、味にはならず、ただの薄汚れにしか見えませんから・・・。