向学塾

今年高校卒業30周年で、同窓会が行われます。近年、そのうち何名かが「向学塾」と称して在校生向けにキャリア教育の講義をする事になっていて、私も講義を担当する事になってしまいました。他に講義をするのは、東大・京大・筑波大などを卒業して大企業で活躍したり、大学教授をしている面々です。その中で私が選ばれた理由は、多分・・・大学も仕事も経歴も珍しいから(笑)。講義をする10余名のうちフリーランスは2名で、しかも、もう一人の獣医さんも同じバスケ部OBです。(数えてみたら何故かバスケ部OBにはフリーランスが4人もいた。)今後、益々多様性のある社会になるでしょうから、在校生の将来像に対する選択肢を広げられればと思います。昨日が、講義のテーマと講義PRコメントの〆切で、なんとなく講義内容を決めて提出しました。こんな感じです。



「街や建物をデザインする・・・建築家の役割」
学業をエスケープして進学した、東京藝術大学美術学部建築科は一学年15名。ほぼ全員が建築家になる特殊な環境で、建設プロジェクトのリーダーとなるべき「デザインの考え」を学びました。就職したのは、建築家のアトリエ事務所。わずか8名のスタッフでしたが、若いスタッフも責任を持って数々のプロジェクトに挑んでいました。そして、松本でフリーランスの建築家として独立し、ショップインテリア・住宅・レストラン・ホテル・商業施設・オフィスなど様々な建物を設計し、駅前広場のデザインをするなど松本市の街づくりにも関わっています。
これからの変化が激しく多様な社会では、色々な分野で、企業や特定の組織に属さない、自由で柔軟な考えを持ったリベラルな立場の専門家が必要とされるでしょう。東京藝術大学&建築家のアトリエ事務所で身に付けたのは、まさにその為の自由で柔軟な考えでした。
決められたレールに限らず、様々な選択肢で確立した個人としての将来を考えてみましょう。