----------  松本駅お城口(東口)広場

都市デザインとは、誰の為のものでしょう・・・・勿論、利用者=市民です。
現在、松本駅お城口が新しくなろうとしています。そのデザインは広く市民のコンセンサスを得て考えられるべきなのは言うまでもありませんが、なかなかそうは行かないのが実情です。
松本駅前広場を例にとれば、JR・バス会社・タクシー協議会・警察署・周辺の商店街・・・そんな関係者の綱引きで、そのプラン(=デザインの根幹)が決まってしまいます。その後、「景観」と称して、デザインのディテールが、私も委員を努める、松本市景観審議会に答申されました。
プロセスが全く違います。
「景観」とは生活者・利用者の側に立って考えられるべきで、その地域・市・街のアイデンティティーが反映され、その場所をどのように利用し、どのようにプランニングするか、すなわち生活に即したものです。サービスを提供する側=JR・バス会社・タクシー協議会・警察署・周辺の商店街等、の都合の良いようにまとめられた駅前の計画が、「景観」に配慮したものだとは言えません。駅を例にとれば、シェルターや照明のデザインディテールを気の利いたものにすることが「景観」ではありません。必要なのは、生活者・利用者にとって、快適に気持ち良く使え、美しいことです。全くプロセスが違う中で、駅のデザインが決まってきているようですが、少しでも快適で美しい駅前になるように、出来る事がないか考えました。

関心のある方は、是非、ご参加下さい。


松本駅お城口(東口)広場」について考える勉強会
日時:8月8日(土) 14:00〜17:00
場所:松本勤労者福祉センター 第7会議室
    松本市中央4−7−26

主催:(社)長野県建築士会松筑支部・(社)長野県建築士事務所協会松筑支部


一部報道にもなりましたが、松本市では、松本の玄関口「松本駅お城口(東口)広場」の建設に先立って、7月に現在の広場の解体工事に着手しました。今後、南側の送迎用駐車場から工事にかかり、段階的に工事に着手していく予定です。景観に大きくかかわる広場周辺については、現在、関係各所と協議しながら設計が進められています。
今回改修が予定されている「松本駅お城口(東口)広場」は、多くの市民が利用し、松本を訪れる多くの観光客を迎える、まさに「松本の顔」にあたります。本来は、設計コンペ等により、広く市民のコンセンサスを得て考えられるべき重要な都市デザインで、一旦つくられれば、半世紀に渡って「松本の顔」として存在します。
松本市では、広報まつもと、ホームページ、報道などに計画案を発表してきましたが、市民の理解も薄く、市民の反応や、関心の高まりがないのが現状です。

その様な状況の中で、6 月25 日に松本市景観審議会に協議事項として案が提示されました。景観審議会では、多くの意見が出され、松本市では、その意見を基に再度計画の検討をし、9月中旬開催の松本市景観審議会に諮る予定です。

今後のスケジュールを考えれば、現在は、基本設計の最終段階と考えられ、根本的なデザインの内容を考える最後の時期です。これから半世紀に渡って「松本の顔」となるべき「松本駅お城口(東口)広場」について、市民の方と共に、そのあり方を考える機会が是非とも必要と考え(社)長野県建築士会松筑支部では勉強会を開催し、6月に松本市景観審議会に提示された案を、松本市の担当者に御説明いただきながら、直接意見を交換したいと考えております。

多くの皆様のご参加をお待ちしております。