--------エコロジーについて考えてみた

今朝のワイドショーで、航空機の「燃料サーチャージ」について話題になっていました。燃料の価格高騰による負担を、利用者にも負担して貰う料金徴収制度ですが、このところ原油価格の高騰で、かなりの額の「燃料サーチャージ」を消費者に負担してもらっているのだとか・・・・。
ちなみに航空機の燃費消費量はどれくらいなの?と気になって、調べてみました。大型旅客機で、1分間で、約200Lの燃料を使うそうです・・・・。ちなみに、1人1回のハワイ旅行でどれだけの燃料を使うか計算してみると、ハワイの飛行機搭乗時間・往復15時間、1機の旅客機に300人の人が載っていたとして、1人あたりのハワイ往復の燃料消費量を計算すると、約600Lになります。

おりしも、洞爺湖サミット。世の中、エコエコ、と賑やかなので、私もエコロジーについて考えてみました。

エコロジーな生活や、ファッショナブルな家族のイメージリーダーとしてテレビに出演する芸能人家族5人・・・愛車は燃費の良いプリウスで、年間の走行距離は、12000km・年間燃料消費量は、約600Lでしょうか?スーパーマーケットでは、「地産地消」「食糧マイレージ」を気にしながら食材を選んでいます。毎年正月には、環境の勉強も兼ねて、家族でハワイで過ごすのが恒例だとか。

かたや、我が家は、同じく5人家族ですが地方都市暮らし、地方暮らしには1人1台の自動車が必需品で、私とカミサンそれぞれが、ごく一般的な10km/Lの車に乗り、2台の車の年間の走行距離、18000km・燃料消費量は、約1800Lです。正月は都会から帰省する兄弟を迎えます。

さて、それぞれの家族の、余暇の生活と日常の交通に対する化石燃料消費量を略算してみました。

エコな芸能人5人家族は、年1回のハワイ家族旅行と、プリウスの燃料消費量で、3600Lの計算です。一方、普通の地方在住、我が家5人家族は、毎年は家族で海外旅行には出かけませんから、2台の車の燃料消費量で、1800Lです。
どちらがエコな生活でしょう?
年に一度はハワイに・・・というライフスタイルを否定はしません。しかし、そんなライフスタイルを送りながら、「エコロジーはエゴロジー・・・我慢はせずに自分に楽なエコ生活を・・・!」などと訳の分からないことを言って、プリウスに乗って、食糧マイレージを気にかけて、マイ箸を持参して、私も地球環境を考えています・・・というのは如何でしょうか。下手にエコを気取るよりも、地球に悪いことをしながらも楽しんでいると、言う方がよほど潔く思います。


ライフスタイルマガジン・・・と称して、燃費の良い自動車やアイドリングストップ地産地消の食生活のエコロジーを唱えるメディアはたくさんあります。しかし、どのメディアも、ハワイ旅行の燃料消費には言及しません。大体、あんな大きな旅客機が、時速900kmで空を飛ぶのですから、エコロジーな筈がありませんが、そんな事を書いてもファッショナブルではないし、航空会社に睨まれるだけでしょう。マスコミの推奨するエコロジーは、スポンサーが付いて、商売になる事だけです。

商売になること=お金を使って、便利な生活を得たり、楽しんだり・・・には、なんらかの形で、化石燃料を消費していると考えて間違いないでしょう。海外旅行という遊びは、地球環境負荷の大きな遊びの最たるものです。本当にエコを考えたら、お金のかからない生活をして・・・職住近接、お金のかからない遊び・・・自転車・山歩き・将棋・囲碁をしましょう。パチンコだって、手動の親指パチンコでしたら、エコロジーな遊びです。テレビも然り・・・「地球を救おう」という類の番組で24時間エコを唱えるよりは、夜中はテレビ放送を止めたら、よほど地球環境の為になります。30年前は、真夜中のテレビは「砂嵐」でした。そんな一昔前の生活に戻らなければ、CO2マイナス6%なんて実現出来ないのは、皆がわかっている筈です。
しかし、それでは商売にならない社会をつくってしまったから、昔には戻れないのでしょうね。

ちなみに、私は10年以上、海外に行っていません。(エコではなく、金と暇がないだけですけど・・・。)