-----------  住宅建築展&ワークショップ

22日(土)〜24(祝)まで、松本市美術館で、第一回松本安曇野宅建築展を行いました。3日間で400人以上の方に御覧になって頂き、想像以上の手ごたえを感じました。御覧下さった皆様に厚くお礼申し上げます。出展者一同、来年に向けて、意欲がわいてきました。この手の展覧会は、毎年継続して行くことに意義があると思います。来年以降、第二回・三回と、質量ともに充実した展覧会に育てたいと思います。今回、御覧になれなかった方も、次回は是非お越し下さい。


さて、展覧会期間中のもうひとつのイベント、我々住宅建築展の出展者が講師を努めた、美術館主催のワークショップ「インスタント建築・みんなで造って、中に入ってみよう!」こちらも、大成功!!!
小学校低学年を中心に15人ほどの子供達とそのお母さん、我々出展者&アシスタントスタッフ&スペシャル助っ人の植木屋さんで総勢30人ほどで、3時間ほど、木の枝とわら縄・角材・竹と格闘し、美術館の中庭を埋め尽くす巨大オブジェをつくり上げました。
ワークショップ=体験型講座は、美術体験のプログラムや、まちづくりの意見交換などで、頻繁に行われます。その目的は、受動的に講義を聞いたりレクチャーを受ける従来型の講義に対して、受講者が能動的にプログラムに参加し体験することで、講座のテーマに対してより深い興味を持つことにあります。仕事がら、美術・まちづくり…幾つものワークショップに参加した事がありますが、今まで体験した中で、一番楽しいワークショップのひとつでした。子供達もとても楽しそうに参加し、出来上がった巨大オブジェの中を走り回ったり、寝転んだり、思う存分空間体験をしていました。9月末まで、オブジェが残されますが、今日も美術館に遊びに来た子供が、オブジェの中で遊びまわっていました。

今回のワークショップは、使う材料と時間以外は、設計図もシナリオも無い中で、インスタント建築・即興建築を造りあげました。、子供達と一緒に「なるがまま」に造っていきましたが、出来上がったものは、自由で楽しく、ワークショップの醍醐味を味わいました。このワークショップに参加した子供たちが、建築や空間に少しでも興味を持ってもらえたら、とても嬉しく思います。


これに引き換え、立場や目的が違うとはいえ、まちづくりや行政主導のワークショップでは、予定調和されたディスカッションの中で、あらかじめ決められたような提言(結果)が導き出され、参加しながらも、意見集約の為に利用されたと、むなしく感じることも少なからずありました。
折りしも、現在、建築士会の大会で、まちづくり関連のワークショップを企画中です。
まちづくりといえども、主催している本人達が思い込む程に、高尚なものでも社会的使命を負っている訳でもないでしょう。特に一般の方が多く参加する類のワークショップでは、今回の美術体験プログラムのように、肩の力を抜いて楽しく興味をもてるものであることが、一番大切ではないかと改めて感じました。