-----------  読み書きソロバン


この頃、文章を書く機会が多くなりました。日々のお施主さんとのメールのやり取りに始まり、設計のコンセプト、委員会の原稿、雑誌の執筆・・・設計事務所のスタッフ時代とは比べ物になりません。色々な事を書いていて感じるのが、書くべきこと・書くテーマの在る無しの大切さです。結局は、普段考えていること以上の事は書けませんし、何も書きたい事がないのに、無理やり書いている時は遅々として進みません。
そして、もうひとつ大切なのは、書き慣れる事。雑記帳の様に書き始めたこのブログも200回を越えました。かつては、筆の遅かった私ですが、随分と早く書けるようになりました。このブログは文章を書くのに、とても良い練習になっています。(毎回、練習?を読んで頂いている皆さん、有難う御座います。)

今日、自民党総裁候補が外国人記者クラブで会見をしていました。麻生氏が「日本はどんなリーダーを必要としているか?」の問いに英語で答えていました。
「What kind of leader? I think ○○(strongだったか?)leader!」?????
英語を話すのは結構ですが、中学生の英会話の授業と同じ程度で、まるで中身がありません。日本人なのだから、日本語で考え、日本語で発言すれば結構です。その為に、優秀な通訳が居るのですし、外国人記者クラブの記者達は、そこらの大人よりも、はるかに正しい日本語を理解できるでしょう。下手な英語で考え、小学生の様な発言をするよりも、日本語で深く考えた事を、正しい日本語で伝える方がどれだけ大切かと思います。下手な英語で中身の無いことを話すことは、外国人からみたら、どれほど滑稽に見えることでしょう。しかも、それが一国の首相候補です。

この会見で、親として子供達に、きちんとした日本語を身に着けさせるのはとても大切だと改めて感じました。物を考えるのには、自分の中で、言葉を使って自問自答することが必要ですが、それが稚拙だったら稚拙な考えしか出来ません。小学生の教育は、「読み書きソロバン」に尽きるでしょう。教育基本法改正が何か良くわかりませんが、たくさん本を読んで、文章を書くことに慣れて、数学(算数)的な理論的な物の考え方を身につけさえすれば、やがて成長するにつれ、自分で考える事が出来るようになるでしょう。

首相候補に「読み書きソロバン」の大切さを説かねばならぬとは・・・・情けなくなります。



蛇足ですが、うちの子供たちは、今ではすっかりめずらしくなった「ソロバン塾」に通っています。