------------  ホテル客室完成


昨年秋から取り組んでいた、上高地・五千尺ホテルの客室改装が完成しました。

先日、完成した部屋に試泊させて頂きました。午後、工事の仕上がりをチェックして、夕方部屋にチェックイン。工事中に何度も見ている部屋ですが、一宿泊者として部屋を眺めてみると新鮮な気持ちになります。

(写真は、五千尺ホテル撮影)


部屋でくつろいだ後、メインダイニングでホテルオーナーと総支配人と三人で、夏のメニューの試食をさせて頂きました。どの料理も工夫され楽しい食事でした。
其々の料理に合うワインをソムリエが選んで下さり、シャンパンからチーズまで・・・・あけたボトルは7本、ワインリストをめくると、私の設計料の半分程度の売値になります。恐縮してしまいましたが、残ったワインは、スタッフが試飲するので気にしないで下さい・・・との事。確かに、オーナーやスタッフが自分のレストランで扱っているワインの味がわかっていることは、とても大切なことです。
食事の後は、ホテルのレストランスタッフと、私が持参したウヰスキーを呑みながら歓談。皆さん、明るく気持ちの良いスタッフでした。

ほろ酔い気分で部屋に戻り、シャワーを浴びた後、自分の設計した部屋をつぶさに観察しました。深夜2:00まで部屋中をひっくり返し、試泊の仕事(本当に仕事になったの?)、何はともあれ、朝起きたら、夜中に改良ポイントを描きとめた「酔っ払いのスケッチ」だけはチャント残っていました。

翌朝、オーナーと朝食をとりながら「酔っ払いのスケッチ」をお見せしました。昨夜、隣の部屋に試泊したオーナーからも多少の要望がありましたが、全体としては満足して頂けたようです。食後には、来期に改装したい部屋を拝見しました。秋には、新しい部屋の改装スケッチを携えて、再び上高地を訪ねることになりました。

上高地にご宿泊の際は、是非五千尺ホテル・305号室・306号室・・・お勧めです。