------------------  大雨


今日は、来週完成引渡しの住宅の、設計事務所(我々)検査です。このところ、最後の追い込みで現場にいることが多いので、気づいた箇所はその都度打ち合わせをして手直しをお願いしています。検査は、今までの内容をまとめた程度で終わりました。
さて、内部のチェックを終えて、傘をさして外を歩き回っていると、庭が水浸しです。今まで半年間工事をしていたのですが、こんなことは始めてです。一昨日からの大雨で、庭の地下浸透が飽和状態に達していますが、屋根の雨どいからの水だけでは、こんなことになるはずがありません。注意深く観察していたら、道路を川の様に流れてきた水が隣の空き地に入って、隣の空き地から敷地に流れ込んでいます。住宅造成地で道路の側溝が整備してある敷地と違って、今回は市街化調整地の畑の中で、道路には側溝はおろか縁石さえありません。時間をかけて見ていたら、幸いにも、敷地に流れ込んだ水を別の道路側溝へ導く方法を検討できたので、問題は解決しそうです。
今回たまたま、引渡し前に大雨になって、年に何度かのトラブルを目撃できたのは幸運でした。我々が気づかずに、お施主さんが引っ越した後で庭が水浸しになったら大変なところでした。

夕方は、5年前に完成した店舗併用住宅に、漏電トラブルの原因究明にいきました。大雨で電気のブレーカーがあがるのは、屋外コンセントでの漏電が考えられます。これまた傘をさして電気工事の人とチェックしたところ、原因は屋外看板の漏電でした。建替え前から使っていた、12年を経た看板に水が入って漏電していたようです。コチラも原因がわかってホットしました。

・・・という訳で、今日は大雨の中、一日傘をさして外に居ました。
設計や現場監理をしながら、いろいろ想像したり、シミュレーションしたりするのですが、実際に大雨になってみなければ分からないこともあります。大雨・強風・大雪・酷暑・寒波・地震・カミナリ・火事・親父?・・・・建築は色々な状況を想像し、乗り越えてアタリマエです。