--------------  魔女のいたずら


今日から、松本市美術館で、草間彌生「魂のおきどころ」が催されています。
美術館のロビーから中庭まで水玉で埋め尽くされて、美術館全体が作品です。

私は、現代美術の展覧会では、作品鑑賞もさることながら観客の様子が気になってしまいます。現代美術が作家の意図により、観客や観客の反応も作品の一部に取り込まれることが多いので、作品と共に会場の雰囲気や観客を見てしまうのは当然なのですが、逆に私が作品の中に組み込まれて、他の人から見られていると思うと身構えてしまいます。ナルシストで小心者の私は、現代美術の展覧会にはひとりで出かけられません。

今回は妻に断わられてしまったので、半ば無理やりに長女と長男を連れて見てきました。独りで見ていると、作品とどのように向き合って良いか身構えてしまうのですが、子供たちと一緒だったおかげで素直に楽しめました。
我が家の草間彌生展の舞台廻しは、「草間彌生という魔女がいたずらをして美術館をめちゃめちゃにしてしまいました」という筋立てでした。美術館のスタッフはかぼちゃの絵のTシャツを着ているので魔女の子分達です。知り合いのスタッフと話していたら、初日の今日は昼まで魔女(草間彌生)が美術館にいたのだとか・・・。子供たちが魔女と対面した様子をみたかったのでちょっと残念でした。