------------------  ROSE

ya-ao2005-06-10



うちの事務所では、FMラジオをかけながら仕事をしています。本当は洋楽の多いJ-WAVEを聞きたいのですが、松本の電波環境なので、FM長野を聞いています。
FMの良いところは、いつも同じ曲が流れずに、色々な曲がかかるところ。1週間聞いていると、毎日かかる曲もありますが、しばらく聞いていなかった懐かしい曲がかかることもあります。

今日耳を傾けた曲は、平井堅の歌う「ROSE」でした。私が学生の頃、サントラ盤を擦り切れるまで聞いた、ベット=ミドラー主演の映画「Rose」のバラードです。
ジャニス=ジョプリンをモデルにした映画です。主人公Rose=ジャニス=ジョプリンがドラッグ漬けになってステージに立ち「Let me call you sweat heart」を歌い終わった後"wher is everybody going?"とつぶやきながらステージ上で倒れます。その後タイトルバックにこの曲が流れます。"and the spring become tha rose."ROSE=ジャニス=ジョプリンにはくるはずの無かった春と、春に咲くバラの花がオーバーラップします。
ラジオのDJは平井堅の歌声に「癒される」と言ってましたが、私はこの曲を聴くとほろ苦い感じがします。1980年代に学生だった私が、1960年代に興味を持つきっかけになった映画でした。

美しいメロディーは20年経った今でも、色々な人に歌い継がれます。けれども、人々がその歌から感じる感情は様々です。
突然ラジオから流れた「ROSE」に、背伸びしていた学生の頃を思い出しました。