--------サッシュ検査&15年前の仕事

昨日・今日と、泊りがけで、現在進行中のオフィスの現場の、特注アルミルーバーの製品検査に行って来ました。
富山県の三協立山アルミ新湊工場で、ルーバーが造られています。押し出し成型のラインを見学しながら、実際に押し出し成型の終わったルーバーをチェックしましたが、なかなか綺麗に出来て、満足です。年明け、現場に取り付けるのが楽しみです。


金沢に一泊して、今日は、私が15年前にスタッフとして設計し、2年間、現場常駐監理した富山県総合運動公園陸上競技場を見てきました。

15年経って、幾らか建物は傷んでいましたが、立派に建っていました。(当たり前!)15年前に現場で苦労したこと、嬉しかったこと・・・現場での色々なことが走馬灯のようにフラッシュバックして、少し感傷に浸ってしまいました。
何と言っても、私にとっては始めての大きな仕事で、事務所から離れて一人で現場常駐監理をした、思い出深い建物です。当時はまだCADを使っていませんでしたから、幾つもの曲線が複雑に絡み合う陸上競技場の設計はとても大変な作業でした。現場監理に行くことが決まっていた私は、大学を出て、3年目ながら、一番大切なメインスタンドの矩形図を描かせてもらいました。着工から完成までの2年間は、毎週40人ものベテランの現場監督を前に定例打ち合わせをし、何度もディテールをチェックし直し、職人さん達とも、たくさんの打ち合わせをしました。県の担当者とは、予算や仕上げ・使い勝手について、多くのやり取りをしました。その時の経験が、今の私にどれだけ役に立っているかは、言葉では表わせません。そんな建物を目の前にして、初心に帰る思いでした。
建築は、自分のした仕事がしっかりと形に残り、改めて、やりがいのある仕事だと感じました。今度は、子供たちを連れて(これが父の仕事だよ・・・照)また、訪れて見たいと思います。