------------------  まつもと市民芸術館


先週末は、子供たちのピアノの発表会でした。会場は「まつもと市民芸術館・小ホール」建築に興味のある方ならご存知の、伊東豊雄氏の設計したホールです。
敷地と建物のプログラムに対しての市民の同意が得られていなかった為に、建設工事中も反対運動がありました。一地方都市に1800人のオペラハウスが必要かと言う議論はさておき、公開になったコンペ案の中では、建物の構成といい、周囲への影響に対する回答といい出色の内容でした。完成した建物も、ガラス張りのファサードからGRCの光窓に変更され、コンペ案以上の建築になったと思います。
近頃公共工事が「ハコもの」と批判されますが、まつもと市民芸術館は「ハコ」ではなく、素晴しい建築だと思います。「ハコもの批判」を前提に十把一からげに議論するのではなく、公共工事のプログラムとしての妥当性、建物の質、等、何が良く何が悪いかがきちんと議論されるべきです。
何はともあれ、建物が存在する以上、活きて使われることが大切です。伊東豊雄設計のホールでピアノの発表会とはなんと贅沢で貴重な体験でしょう。(と思うのは建築オタクの私だけでは無いと思いたいのですが・・・。)


ところで、知り合いに「伊東豊雄」の設計・・・と話したら、何それ「一青窈」と返されてしまいました。「ITOTOYOO」と「HITOTOYOO」たしかにソックリです!どちらが一般的な知名度があるかといえば、もちろん「HITOTOYOO」でしょうか?